虫歯をなおす = 第1部:穴の開いた前歯の治療

私の前歯は穴があいている。というか、穴が前歯を貫通している
なんでこんなになるまでほっといたかというと、理由がふたつある。ひとつ目は、痛みが全然なかったこと(不思議だ)。もうひとつは保険証が無かったこと。私は国民の義務であるところの健康保険を、ここ5年くらい支払ってなかったので、保険証も無かったのだ。
で、この4月にいま勤めている会社の正社員にしてもらったところ、保険証がもらえた。
じゃまぁ、このままほっておくのもなんだし、というワケでようやく重い腰を上げて歯医者へ行くことにしたのであった。

そのほかの過去の虫歯治療の記録はこちら→虫歯を治す 過去の記録

※古い日付のほうが上にあります。


2001年6月25日(月)

会社近くの歯医者に電話。予約でいっぱいなので、金曜日の3:45分に来いと言われる。


6月29日(金)

時間どおりに歯医者へ行く。
トビラを開けたとたん、うわー歯医者のにおいだ。嫌なにおいだ。

受け付けで初めてである旨伝える。保険証を渡すと、そこのいすで待てと言われる。
5分くらいですぐ女性(助手?)が呼びにきた。

まず最初に、顔(というか歯)のレントゲンを撮る。
普通の写真みたいに、パシャっとシャッターが切れるのではなく、何かが、顔の周りを半周していくタイプ。

それが終わると、よく見る歯医者っぽいセットが組まれた、歯医者っぽいいすに座らせられる。
まず、その女性が例の丸い小さな鏡付きの器具を持って現状を調べる。
全部の歯を調べて何やら書き込んでいるのだが、ほかにも虫歯とかあるのだろうか。
ありそうだな。「虫歯だらけですよ」なんて言われたら嫌だけど、それはそれで楽しいかも。

で、いすに座ってしばらく待っていると、男の先生がやってきて、前歯の状態を調べる。
「虫歯の部分を削るので麻酔を打ちます」と言われ、上あごの歯茎に麻酔を打たれる。
最初にちくっとしただけで、別に痛くない。
麻酔が効くまでまた少し待たされる。
しばらくすると、なんか、鼻水がたれてきたような感覚が唇の上にでてくる。

さっきの男の先生がやってきて、「しびれてきましたか?」と質問される。
よくわからないけど「はい」と答えておく。
そしていすを倒すと、いよいよ登場、なにやらキュイーンと音のする道具。こちらからは全然見えないが。
反対側で、さっきの女性が、削ったものを吸い取る管(?)を持っている。

おー削ってる削ってる!

しばらく削ったら、いったんドリル(?)を口から出し、先生が
「虫歯を削ったら、やっぱりすぐ神経につながってしまったので神経を抜きます」と怖いことを言う。
神経抜くって? 痛いの?
で、麻酔をもう一本打たれた。今度は当然麻酔が効いているので、打たれた感じはまったくない。

再びドリルでキュイーンと歯を削る。
ところで、削ってる間は怖くて目が閉じられない。目を開けたところで見えるのは先生の顔と腕だけだが、それでもちゃんと開けておくことにした。
しばらく削ったら、ドリルを口から出し、女性助手に
「リーマー(?)を用意して」と言って、先生が指に何かを付けた。

「痛みは大丈夫ですか?」と訊かれたが、確かに痛みはまったくない。
そして、削った内側をガリガリやり始めた。
最初はドリルで削ったあとにヤスリをかけるようなことをしてるのかと思ったが、
どうやら、神経を引っこ抜いているらしい。違うかも知れないが。
なにしろ、こっちからは何をやってるのかまったく見えないから。でも、やっぱり痛くない。いやー麻酔ってすごいね。

しばらくガリガリやってて、先生が、ちょっと小首をかしげ、
また、ドリルで削りはじめた。おいおい、何か問題発生? と思ったけど、ちょっとだけ削って
また、ガリガリに戻った。
しかし、医者が患者の前で首かしげちゃいかんよ。
あと、今回は無かったけど、「あっ」とか言うのも厳禁な。

しばらくがりがりやり、痛みがないか確認し、助手の人に「なんとかの5番(と聞こえた)をもってきて」と告げる。
これがまた別のドリルで、ドリルの歯が大きいのだろうか、豪快に削られた
うーん神経抜いたから削りたい放題なんだろうか。

その後、「よし」とか先生が言って。
なんとか(なんとかAとしておく)いう名前のものを助手に持ってこさせる。
続いて別のなんとか(なんとかBとする)と言うものを持ってこさせる、どうやら、そのなんとかAとBを削ったあとにつめているようだ。
察するに粘土みたいなもので、穴を埋めている感じだろうか。
先生がそのなんとかAを助手の人に「もう1個ちょうだい」と言ったら、助手はあわてて用意していたので、
普通は、1個使えば十分なものなんだろう。

で、つめ終わるとまた「よし」とかいって、助手に
「あとは上からなんとかBをなんとかしといて」と指示を出して行ってしまう。
やっぱ、医者は「よし」とか言わなきゃだめだね。非常に安心した。

で、助手の人は、そのなんとかBを歯の表面に塗って(いるように感じる)、
「固まるまでしばらく待って」と言う。
5分ほど待つと、もう固まったらしく、「よくお口をゆすいでください」と言われる。

これで、終わりらしい。あらま。
いやー全然痛くなかった。よかったよかった。

その後、受け付けに行くと、神経を抜いたあとを掃除するので、1週間後にまた来てくださいと言われた。
で、予約して、2510円払って、おみやげに歯ブラシをもらって、ドアを出る。

あ、その前に、今日は食事をしていいのか、歯磨きしていいのか訊いてみた。
「大丈夫です。ただ、神経を抜いたので、前歯であまり強くかまないほうがいい」とのこと。
また、麻酔は約2時間で切れるらしい。
切れたら、痛くなるのかなー。ちょっと不安。

てなところで、続きはまた今度。


2時間経ちました。別に痛くなったりしてません。
ただ、食事しているときに歯につめたものがとれそうな気がして、ちょっと心配だった。


7月3日(火)

歯につめてた、“なんとかB”の一部が突然ポロっとはがれた
鏡で見てみると、なんとかAが、歯の中心につめてあり、なんとかBは表面につめてあるようだ。明らかに色が違う。 というより、なんとかBは、まわりの歯とにたような材質(?)で、表面を保護している感じだろうか。 なんとかAは白い石膏のような感じ。
金曜日までもつだろうか?


7月6日(金)

さて、2回目の治療である。

例のイスに座ると、まず、女性がえらく甲高いキュイーンという音のするドリルを使って、先週つめたなんとかAとBをはがす。
で、この人、すごいことに、右手でドリル、左手で吸引器を持って一人で削るのと吸引を同時にやっている。

しばらくすると、先週の男の先生がやってきた。(女性のほうは先週と同じかどうか覚えが無い)
二人でいくつか道具を用意。先生が口の端に金属製のフックみたいなのをひっかけて、
線のついた針みたいなやつを歯に当てると、私が寝ている左のほうで、機械がピーピー鳴りだした
その針を歯から離すと音がやむ。いったいなんだろう?
針は電極みたいなもんだろうか。だからといって、ビリっとする感覚もない。
先生は、ときどき音のする機械の方を見ているから、なにか表示でもあるのだろう。
ほかにも何やらやっているのだが、よくわからない。
この自分が何をやられているのかよくわからないってのが、歯医者の嫌なところだ。

そして、先週も使った(と思われる)ものを指にはめて、削った歯の中をガリガリやりだした。
機械はピーピー鳴ったままだ。神経の残りを取っているのだろうか。
最後に、歯の奥にぎゅっと当てたときちょっと痛かったが、それ以外はべつに痛くもない。
ひょっとしてピーピー言ってるのは新種の電気麻酔かなんかだろうか?

今日はこれで終わりらしい。
で、全然気が付かなかったのだが、歯の中あるいは歯茎の中に細長い5センチくらいの針のようなものが
ネジこまれていた。これを先生が、ドライバーでネジを抜くときみたいに回しながら抜いたので
はじめて気が付いたという次第。しかも3本も!
ひょっとして、ピーピー鳴ってたのとなんか関連あるのだろうか。

レントゲンをとるそうだ。
先生によると「根の長さを測ります」とのこと。
根って? 歯の根のことだよなぁ。なんか不安になること言うなぁ。
このレントゲンは前回と違って、直径5センチくらいの円筒を前歯に向けてセットし、一瞬で終わった。

そのあと先生は女性に指示を出して行ってしまった。
女性は、なんかを歯につめ(つめるというより塗っているような感じだった)、固まるのを待って口をゆすいでおしまい。
あまり前歯で硬いものをかまないでくださいと、ニコニコしながら言われる。

今回の治療は30分くらいで終了。書き忘れてたが前回は1時間弱かかった。
610円なり。次回は16日(月曜日)の予約です。


7月16日(月)

あ、しまった。歯医者行くの忘れてた!
お昼までは覚えてたんだけど、昼にウナギを食っている間にすっかり忘れてしまったようだ。
しかたがないので、夕方に歯医者に電話し、次回の予約をした。
次回は18日(水曜日)です。


7月18日(水)

さて、3回目の治療である。

先生がきて、先週つめたものをはずす。
先週みたいに削るんじゃなくて、ピンセットと小型ハンマーみたいなので、ガンガンガンと強引にひきはがした感じ。
痛くはなかったが、アゴにひびいた

治療は、先週とほとんど同じ
最初に歯をちょっと削って(まだ削るのか!)、あとは、指にはめるリーマーとかいうやつで、歯の中をゴシゴシやる。
そのあとガーゼでふきとっているので、また、神経の残りを取っているのだろう。
ときどき、例のピーピーとなる機械をピーピー鳴らす。
そして洗浄。
これを3回やった。

ピーピーなるやつは、歯茎のちょっと痛いところに端子(?)が触れると音が変わるので、歯と歯茎を音で判定してるのだろうか。

終わって、先生が、
「これで根の掃除は終わりました。次回から歯を詰めるのですが、歯が薄くなっていてヒビが入って折れるかもしれないので、次回は仮詰めします。」
と、またまた怖いことを言う。1回1ネタ、怖いことを言おう!

で、先生は行ってしまった。
助手の女性が、先週と同じもので穴を詰める(というより塗る)。
これがまた、セメダインのにおい(つまりシンナーのにおい)ぷんぷん。
今日の女性はあまり経験がないらしく、少し塗っては、歯をかみ合わせて確認しながらまた塗るということをやっていた。
途中で先生が見にきたことからも経験のなさがうかがわれる。多分ちゃんと塗れてるか見にきたんだと思う。

で、塗り終わったらすぐ「軽くゆすいでください」と言われる。
固まるのを待たなくていいのかなーと思いつつうがいする。
「20分くらいで固まるので、それまでものを食べないように」と言われる。
多分同じものを塗ったと思うが、先週みたいにうがい前に少し固まるのを待ったほうがいいと思う。
なぜなら、すぐにうがいすると口の中がにがくなるから。

治療時間は30分。580円なり。
次回は、26日(木)です。


7月26日(木)

4回目の治療。今日は、仮歯を入れるとのこと。

まず、先週歯につめたものをピンセットではがし、またもや歯を削る。
なんか、けっこう削ってるなー、と思ったら、
先週までは虫歯の周りだけ削っていたんだけど、
今回は歯の根の部分だけ残して全部削ってしまったみたい。

いったん口をゆすぐ。お、血だ、初めてだな。
前歯がないというのは奇妙な感覚だ。
歯抜けじいさんになったようで、ヘコむ。
舌を当てると、いつもなら歯があるところにクチビルがあるのが気持ち悪い。

次に先生が助手の女性に歯の標本みたいなのを持ってこさせ、
私の口の前にあてる。たぶん、大きさを合わせているのだろう。
「よし、じゃ、10番でいこう」
ということになったようだ。

歯に何か塗って、何かを押し当てる。
削って残った部分の型を取っているのだと推察される。
ところで、先生と助手の会話から、例のセメダイン臭の歯に塗るやつは、どうやら『ユニファスト』とかいう名前らしいことがわかった。

歯に合わせたり、抜いたり、かみ合わせをみたり、ちょっと削ったり、
先生が、私からは見えないところでなんか作業したり、ということをしばらく繰り返す。
こうしてみると、歯科医ってのは職人だなー、と思った。

最後に、その仮歯をしっかりと歯に付け、
助手の女性に指示して、先生はとなりのブースの人の親知らずを抜きにいってしまった。

助手は先週と同じ人で、丁寧なんだけど手元があぶなっかしくて、ちょっと怖い
ユニファスト(?)をちょろっと塗って、口をゆすいで終了。
仮歯なので食事に気をつけてください、と言われる。

治療時間50分。といっても、待っている時間が多かったが。
治療費360円、仮歯の材料費1000円、計1360円なり。
次回は、8月3日(金)です。


8月8日(金)

あちゃー、また歯医者行くの忘れちゃった。
15:30分からの予約だったのに
ふと気がついたら18:00。
すぐに電話して、今からじゃダメかと聞いたけど、やっぱりダメで
1週間後の10日(金)になってしまった。


8月10日(金)

5回目の治療。
本日は、最終的な薬をつめるとのこと。
まず、前回つめた仮歯をはずし、根の部分を少し掃除。
細長い何かでごしごしする。なんか、やすりをかけている感じか。
奥歯で銀紙を噛んだ感じにも似て、ちょっとやな気持ち。

それが終わると、何かをつめ始めた。
(たぶん)柄のついた細い棒状のものをギュっと歯の根のあたりに押し込み、
柄の部分を折って取ってる感じ。
それを5〜6本つめ込む。

つぎにいよいよ「最終的な薬」とやらをつめるらしい。
熱いものをつめます」と、先生。今日もきっちりと怖いことを言う。
さっきからいすの右側のほうでカチカチいってたのは、それを熱してる音だったんだな。
熱いのかー、やだなー。

で、その薬を歯の奥に押し込んだ。どうやら、粘土状になっているようだ。
別に熱くなかった。よかった。

で、再び仮歯をはめなおす。
「次回は金属を入れて補強します」とのこと。まだまだ続くんだな。
固まるのを待って、例の手元が不安な女性がはみ出た部分(?)を削った。
ところで、この女性の名札を見たら
DH:長田」と書いてあった。DHってなんだろう?
Dental Helperみたいな感じだろうか。指名打者じゃないよな。
最後に前歯だけのレントゲンを撮って終了。

治療時間は約40分、1210円なり。
次回は24日(金曜日)。
やつら、お盆に1週間も休みを取りやがるようだ。


8月24日(金)

6回目の治療である。
本日は、土台を作る型をとるとのこと。
なんのことかわからないけど、とにかくそういう作業をするらしい。

いつものように、まず仮歯をはずす。
ここで、新兵器登場。なんだか、低い音のするドリルみたいなやつで、たぶん、歯の内側をみがいているんだと思うけど、
これがまた、頭蓋骨にひびく

次に「ちょっとあったかいものをつめますよ」といって、歯の奥に何かを入れた。
あちっ! 熱いじゃねぇかよ。ま、一瞬だったけど。
そして、なんか水色の粘土というかスライムみたいなやつを、金属といっしょに上の歯に押し付け、
固まるまで、噛んでいろと言われる。そして、そのまま5分くらい放置された
ははぁ、どうやら、これが“型をとる”という作業なんだな。
しばらくしたら、先生が見にきて、固まったそれをはずす。
同様にして、下の歯も型をとる。

そこで、先生は、「次回は、土台を付けて金属のかぶせるやつを作ります」と言い残し、
女性になにやら指示を出して行ってしまった。
え? 金属って? 私の前歯は金属光沢のある歯になってしまうんだろうか。
ちょっとかっこ悪いな。

で、その女性がまた仮歯をはめた。
今日の女性は例の長田さんじゃなくて、手元のしっかりした人でよかった。
そして、「次回までには土台ができてますから」とニコニコしながら言われた。
はっ! このニコニコ顔は見覚えがあるぞ。そうだ、2回目の治療のときの、あの女性だ。

最初、ちょっと待たされたので、治療時間と合計で50分くらい。
800円でした。次回は、土台ができるのにちょっと時間がかかるとのことで、
9月5日(水曜日)です。 


9月5日(水)

7回目の治療。
いつものように、まずは仮歯をはずして、歯の中をきれいにする。

そして、前回型取りした、私の歯の模型を見せられる。
当然前歯の部分が無く、そこに銀色の台というか、歯の芯みたいなのがある。
これを前歯の跡にはめるようだ。
どうやら、前回、歯にかぶせるものが金属と書いてしまったのは私の聞き間違いで、金属は土台のことだったようだ。
で、それを歯の中に入れる。
でもって削る。

次に、「歯ぐきの処理をします。ちょっとちくちくするかもしれませんが、痛かったら言ってくださいね」と言われて少し不安になる。
大口開けて、その中に器具をつっこまれているのに、どうやって痛いと言えばいいんだろうか。
まぁ、「あー」とでも言えばいいんだろう。
そして、ピンセットのようなもので、歯ぐきを歯のふちに沿ってつついてるような感じのことをやられた。
これは痛かったちょっとちくちくするどころじゃねぇっての
まぁ、大人ですからガマンしたけど、ひたいにあぶら汗がにじむのがわかるってこのことか、と思った。
ふぅ、終わってほっとした

この状態でもう一度型をとるとのこと。
最終的に上にかぶせるものを作るそうだ。
例のあったかいと言いつつ実は熱いものを入れ、例の粘土みたいなスライムみたいなやつを噛む。
それが終わると、「あとは、仮歯を調整します」と言って、先生は行ってしまった。

どうするんだろう、と思ったら、
ぎ! DH長田さんだ。長田さんが、私の仮歯を削ってる。不安だなー。
長田さんって、仕事はちゃんとやってるみたいなんだけど、
手元があやしくてなんか怖いんだよなー。
そして、仮歯をその金属の芯の上からはめて終了。

治療時間50分、2205円なり。げ、たか!
かぶせるやつができるのに時間がかかるということで、次回は9月17日(月)です。


9月17日(月)

またもや、歯医者に行けなかった。しかし、今日は大事な会議が入ってしまったため、しかたがない。
歯医者の予約は15:00からだったが、会議が終わったのは15:40。電話して、今からではダメかと聞いてみたけど、「時間を変更することはできないので別の日にしてください」とのこと。まったく融通がきかんな
で、次回は10日もあとの27日です。


9月27日(木)

8回目の治療。今日は、いよいよ最終のかぶせものをするようだ。
例によって、仮歯をはずし、歯の中を掃除する。

私のほうからは、ぜんぜん見えないのだが、前回の型取りを元にしたかぶせもの(以後、本歯という)
を前歯の部分にはめて、少し削って、かみ合わせを見て、また少し削って、ということを何回か繰り返す。
その間、先生は助手の人に、何かを用意するよう、何回か指示を出しているのだが、
たぶん歯医者用語なのだろう、何を言っているのかさっぱりわからない
ひとつだけ聞き取れた(と思う)のは“ビッグポイント”という言葉。しかし、結局これがなんなのかはわからなかった。

さて、そうこうするうち、本歯が、私の前歯部分にピッタリあったようで、
「よし、オッケー。」といって、いよいよしっかりと接着(?)することになった。
で、本歯を前歯部分にぎゅっと押し当て、助手の人にしばらく押さえさせる。
そして、助手の人が、「はみ出たところを取ります」と言って、ピンセットのようなもので、
歯のまわりを少しガリガリやる。察するに、本歯に接着剤のようなものを付け、押し付けたときに
少しはみ出たものがあったということなのだろう。

今日はこれで終わりらしい。そして前歯の治療も終わりらしい。
「これで前歯が入りました。次回は奥歯の虫歯を直します」とのこと。
む、まだまだ治療は続くようだ。

今日の治療時間は40分くらい。治療費はちょっと高くて3680円。
次回は、10月4日(木)です。


10月4日(木)

9回目の治療。前歯の治療は前回までで終わったようなので、今回から、奥歯の虫歯の治療になる。
奥歯といっても、糸切り歯(と先生は言った)のすぐ後ろの歯である。

最初に、前回かぶせた前歯の様子を見た。問題ないようだ。
で、奥歯の治療をするわけだが、「神経がある歯なので、麻酔をします」とのこと。ぎくっ。
上あごの歯の裏側の歯ぐきのところに麻酔を注射された。注射自体は別に痛くもない。
ただ、うわーこれからまた削られるんだなぁ、という緊張感が走る
きっと何度やっても慣れないものなんだろうと思う。

前歯を削ったときは、麻酔が効くまでしばらく待たされたが、今回はすぐに削りはじめた
大丈夫なの? かなり不安になる
カン高い音のドリルで、歯の裏側をキュイーンと削る。
ところで、ドリルの先からは水がふき出しているようだ。そのこと自体は前から気づいていたが、
今日、その水が、私のほっぺたにつつーっとたれてきて、先生が「あ、ごめんなさい」と言ったので
改めて確認した次第。

しばらく削って、「口をゆすいでください」と言われる。
それで、口をゆすごうとしたら、口からよだれのようにコップの水がたれた。
おっと、麻酔が効いていて、ちゃんとクチビルが閉められないようだ。
このときになって、初めて麻酔が効いていることがわかった。

次に、削ったところに何か塗って、ぬれたティッシュか何かでふき取るようなことをしていた。
綿の棒のようなものを噛まされ、固まるまで待つように言われる。
そして助手の人に指示を出して先生は行ってしまった。

しばらく待って、固まったのを確認すると、助手の人がかみ合わせを見ながら、さっき塗った部分を削る。
このことから察するに、さっきのは“塗った”というより“盛った”という感じだったようだ。
麻酔のせいで感覚がわからなかったのかもしれない。
それが終わると、助手の人曰く、
「今日詰めたセメントは仮のもので、次回、調整しながらちゃんとしたものをかぶせます。」

治療時間は約30分。900円なり。次回は10月15日(月)です。

しかし、クチビルがしびれてへんな感じ。クチビルが上のほうに引っぱられている感じ。
それはともかく!
帰り道で、なんか口の奥が妙だ、と思っていたら、
さっき、固まるまで噛まされた綿の棒(直径8mm長さ2cmくらい)が出てきた!
あの助手め。こっちが麻酔でしびれててわからないと思って、回収するの忘れやがって。

それもともかく、2時間くらいして麻酔が切れたようです。歯を削ったあたりがジンジンして
ちょっと痛いです。
あんまりするどい痛みではなくて、にぶーい痛み。これぞ、虫歯治療の醍醐味!
ほかにも虫歯あったりしたらやだなぁ。 


10月15日(月)

記念すべき10回目の治療なり。奥歯の虫歯の治療の続き。
まず最初に、女性の人が来て、例の粘土状のものを噛ませて右側下あごの型取りをする。
そのあと、先生がやってきて、また少し歯を削る。
というよりは、前回塗ったセメント(?)を削り取っているという感じだろうか。
痛かったら言ってください」と言われ、痛いのかなーと思い、ちょっとドキドキする
この恐怖はいつまでたっても変わらないな。痛くはなかったが。

次に、今削った上あごの型を取るようで、
例の“あったかいと言いつつ実は熱いもの”を少し入れ、粘土みたいなものを噛む。
先生は、助手の女性に指示を出してここで退場。

噛んでるものが固まるまでしばらく待ってはがし、
そのあと、再びシンナー臭ぷんぷんのセメント(?)を塗る。
「ガムなど噛むと取れるかもしれないので気をつけてください。」
と、10回目にして始めて注意らしいことを言われる。わかった、気をつけます

でもって、今日の治療は終了。治療時間は、30分程度。
900円。次回は、今日型取りしたものができあがるのが24日とのことで、
10月24日(水)です。 


10月24日(水)

今日は、仕事の都合で歯医者に行けなかった。
次回は11月1日(木)です。


11月1日(木)

11回目の治療です。もう11月だし。

まず、前回塗ったやつをはがす。
次に、型取りしてあった、金属(?)をはめるのだが、どうやら、助手の人が、先生に
やっといて
とでも言われたらしく、その助手の人がはめる作業を始めた。
ちょっと歯にはめて、かみ合わせをみて、少し削る(磨く?)ということを数回繰り返す。
そのとき! カランカランカラン…… 「あ、すみません」
って、あんた、オレの歯を床に落としやがったな!
どうもその人、経験が浅いらしく、金属の歯を私の口の中に落としたり(飲み込んじゃったらどうすんだ
金属を磨いているときに水のしぶきが私の顔にかかったりと、
浅田美代子を若くしたような顔だと思っていたら、やることも浅田美代子似で……
まぁそれはそれで面白いか。

さて、しばらくそんなドタバタをしていて、
もう少しなんですけどねぇ
と言いつつ部屋を出て行ってしまった。もう少しなんだけどなんだというのだろう?
そしたら、別の女性が入ってきて(ニコニコ顔の人だ)、
同じような作業を始める。どうやら、自分の手に負えないと判断して
先輩に手伝ってもらうことにしたようだ。
で、その先輩(?)、さすがにテキパキしているんだが、しばらくして
ちょっとお持ちくださいね
と言って、部屋を出て行った。

何かと思ったら、今度はいつもみてもらっている男の先生が入ってきて
やっぱり同じことをやり始めた。
おいおい、なにか問題が?
で、先生が数回かみ合わせを見たり、磨いたり(削ったり?)したあと、
何かがうまくいったらしく、小声で先の女性助手2人に
彼女らがうまくいかなかった理由らしきものを説明していた。
なんかなー。歯医者とはいえ、患者の前でそういうことはしないでほしいと思いました。
で、あとの処置を2人の女性にまかせて行ってしまった。

浅田美代子が実際に金属を私の歯にはめる役、ニコニコさんがその指導とお手伝い
という感じだった。なんか実験台にされている気分。
もっとも、あとはスムーズにいったようで、金属をはめて、しばらく固まるまで待って終了。
「2時間くらいは、ものを食べないでください」とのこと。
「次回は反対側をやります」と言われたんだけど、反対側って? 
今回直したのが右上あごの奥歯だから、左側の奥歯に
まだ虫歯があってその治療をするということだろうか?
いずれにしろ、まだまだ続くようだ。

治療時間は、ただ金属をかぶせるだけのことに50分。料金は1440円
次回は11月12日(月)です。 


11月12日(月)

まーたーしーてーも、歯医者行くの忘れてた。うっかりした。最近行かないことが多いような。
今日行けなかった原因は、おそらく、うたた寝してたから。 

次回は11月21日(水)です。


11月21日(水)

なんか久しぶりに歯医者に行った気がする。今日は右下の虫歯を治療するとのこと。
まずは、また、麻酔を打つ。
で、さくっと歯を削る。
でもって、仮のセメントを詰めて終わり。
なんか、いつものことになってしまって、書くことがないなー。
今回は助手の人のネタも特にないし。

そうそう、途中で「口をゆすいでください」と言われ、うがいをしたんだけど、
麻酔が効いているので、口がうまく閉じれず、ぴゅーっと水が飛び出て面白かった。

治療時間は約30分。460円なり。
次回は12月3日(月)です。


12月3日(月)

本日の治療は、もうルーチンワークのようになってしまったが、型を取る作業。
最初に助手の女性が上あごの型を取り、
先生が、前回詰めたセメントを削りとり、
例のあったかいと言いつつ実は熱いものを詰めて、下あごの型を取る。

あ、そうそう、セメントを削るときに、先生が
「痛かったら言ってください」と言うのはいいとして、今回、助手の女性が
がんばってくださいね」と言ってくれた。
とはいっても、職業的にうっかり言っちゃったって感じの心のこもらなさが感じられたけど。

さて、そんなワケで、今回はあっというまに終わり、治療時間は約15分
780円なり。次回は12日(水)です。 


12月12日(水)

右下の歯に金属をかぶせる。
助手の女性が、前回詰めた仮のセメントをはがし、かぶせものを歯にはめて
かみ合わせなどを調整する作業をする。
どうやら、この手の仕事は助手がやることになっているようだ。
今回は、わりとすんなりいって、ちょこっと削った(磨いた?)だけでよかったようだ。

で、最後の、実際に歯にかぶせる作業は先生がやるらしい。
といっても、ただ接着剤か何かを金属のかぶせものに付けて歯にはめるだけ
なんだけど。
あとはその接着剤か何かが固まるまで待って終了。
次回は左上の虫歯を治療するとのこと。
ふぅ。いつまで続くんだろう?

ところで、今回、終了後に助手の人が
「今回治療した歯のすぐ奥の歯が虫歯になりかかっています
削って金属を詰めるほどではないのでそのままにしてありますが、
虫歯になる可能性がありますので、糸ようじなど使って注意して磨いてください」
と言ってくれた。
はーい。気をつけます。

治療時間は30分。1420円なり。
次回は、20日(木)です。


12月20日(木)

本日は左上の虫歯を削る。
「歯と歯の間にあるので、ひょっとすると2本削るかも知れません」とのこと。

例によって、麻酔を打ち、キュイーンと削る。
ある程度削ったところで、「やはり、両方を削る必要がありますねぇ」と言われる。
そのためか、なんかいつもより長く削ってる気がする。
終わって、「奥の歯のほうが、ちょっと深かったみたいです。」
と言われた。

なんか、削られるのに慣れてきたかも。
というのも、今まで、ほとんど痛いことがなかったからだと思う。
現代麻酔のたまものなのか、最初に前歯に穴があいていても痛みがなかったように
たんに、私の歯の神経がにぶいだけなのかは知らないけど。

あとは、仮のセメントを詰めて終了。
「今日詰めたものは強度的には十分ですので、特に何もなければ
来年までもちます。」
なに! こんな状態で続きは来年になるのか。
仮のセメントがはがれないかちょっと心配。

治療時間は30分。450円なり。
次回は2002年1月9日(水)です。


2002年1月9日(水)

あけおめー。ことよろー」なんてことを歯医者が言ったりしたら楽しいけど、
浅田美代子似の女性助手の第一声は「こんにちわ。痛みはありませんでしたか?」だった。

さて、左上の虫歯治療の続き。今日は歯の型取りをする。
まず、浅田美代子がねんどみたいなのを噛ませて下アゴの型を取る。
ところで、この浅田美代子が名札を付けていて「DH:進藤」と書いてあった。
本当は、進藤さんというんだな。

先生がやってきて、昨年詰めたものを、ドリルで削り取る。
いつものように「痛かったら教えてくださいね」と言われるが、
削ってるときって、水を吹き当てていたり、エアーを当ててたり、吸引してたり、
そして削ってたりして、痛いんだか、冷たいんだかよくわからない。
ときどき歯にしみる感覚があるけど、たんに冷たいだけなのかも。
あと、先生はちゃんと患者の表情を見てるようだ。
そのしみるような感覚のときに、私の眉間にシワでもよったのだろう、「あ、ごめんなさいね。」
と言われたから。

あとはお決まりの作業。
“あったかいと言いつつ実は熱いもの”を歯の奥に入れ、その上からねんどみたいなやつを当てて
しばらく待たされる。それが固まると、助手が歯の上に何か塗って終了。
「今日のは、前回のと違って粘着性のものを噛むとはがれてしまうかもしれないので、
なるべくこの場所でものを噛まないようにしてください」と浅田美代子に言われる。
ははぁ、前回仮詰めしたやつは、本当に長期用の強度のあるやつだったんだな。

次回は18日(金)。治療時間は20分。1170円でした。


1月18日(金)

今日は、左上奥歯に金属をかぶせる。
まず、例によって、女性助手が先週詰めたものをはがし、金属を歯に合わせて調節する。
ほほぉ、DH長田さんもこの半年で成長したもんだ
と書きたかったんだけど、長田さんたら、
私の歯(にはめる金属)を床に2回、私の口の中に2回も落としやがった!
ほんと2回目のときは、飲み込みそうになったよ。いっそ飲み込んでやればおもしろかったか。
作業も粗っぽくて、人ごとながら、長田さんのキャリアが心配だ

まぁ、そんなこんなで、噛み合わせをみたりしながら、金属を削ったり(磨いたり?)してる
長田さんを見ていたら、高校のときの先輩(女性)を思い出した。
その先輩は、歯科技師になるとかで、受験のため美術室でひたすら石膏(セッコウ)を削ってた。
矢澤先輩、お元気ですか? 長田さんもそんなことやってたんだろうか。

とうとう調節も終わったようで「それでは、これで付けていきますね。しばらくお待ちください。」と言って、
たぶん先生を呼びに行った。
ところが、長田さん1人で戻ってきて、「じゃ、つけまーす」みたいなことをのたまう。
まぁ大した作業ではないと思うが、ちょっとぐらい先生にチェックしてもらいたいなぁ。
で結局、長田さんが1人で金属を付けて、接着剤(?)が固まるまでまって、終了。
とうとう先生は一度も現われなかった。

治療時間は45分。2060円。次回は28日(月)です。
って、待て! 次回があるの? 長田さんは何も言ってくれなかったぞ。
次回、なんの治療をするのかは不明です。


1月28日(月)

今回はいったい何をやるのかと思ったら。
まず、いつもとは違う部屋に入れられる。
で、女性助手のニコニコさんいわく、
「前回までで虫歯の治療は終わりましたので、今回からクリーニングをしていきます。」
とのこと。クリーニングですか。
もし、「クリーニングしますか?」と聞かれたら、「結構です」と答えるところだけども、
「クリーニングします」と言われちゃったので、まぁいいか、ここのネタにもなるワケだし。
なぜ、そんなメニューがあるのかと言うと、
おそらく、最初の日に、アンケートみたいなやつで
治療の範囲として、「悪い箇所があったらすべて直す」みたいな感じのところに
マルを付けてしまったからだと思う。
やってもらおうじゃないの、クリーニングとやらを。

まず、「歯と歯ぐきの間隔を見ます」と言って、歯ぐきにそって、ピンセットの片側みたいなやつを
這わせる。別に痛くはない。
それが終わって「歯ぐきは健康ですね。でも、着色と歯石があるのでそれを取っていきます。」
と言われる。着色っていうのはたぶん、私の歯が茶色くなってるってことだろう。
そして、コードが付いたペンのようなものを歯に当てていく。
この機械はたぶん、水をジェット噴射して水圧で歯石を取るようなものだと思うんだけど、
キーンと小さなドリルのようなイヤな音がする。

そんなこんなでワリとすんなり終了。
帰ってから鏡をみると、なるほど、歯磨きしても落ちなかった歯の茶色が
ちゃんと落ちている。たいしたもんだなぁ。

今回は下の歯のクリーニングだったので、次回は上をやるとのこと。
治療(?)時間は30分。430円。次回は2月6日(水)です。


2月6日(水)

歯のクリーニングの続き。今回は上の歯です。
そういえば先週も言われたが、作業前に「痛かったら左手を挙げて知らせてください」と言われた。
そうか! 歯医者では左手を挙げるのが痛いを表わすルールなんだな。

そんなことより、今日は失敗したなー。
昼に食べた、サブウェイの『ホットラップ』がちょっとにんにく入ってたらしく、
もちろん、歯はみがいて行ったんだけどちょっとにおったかもしれない。
そのせいではないと思うけど、クリーニング最中に、
作業してくれていた女性のおなかが「きゅる〜。くぅ〜。」と鳴った。

で、先週と同じく、“恐らくものすごい水圧で水をふきつけていると思われる
キーンとイヤな音がする機械”を歯に当てていく。
その後カギ爪のような形をした器具で歯と歯の間をガリガリとやる。

で、終わったあと、手に鏡を持たされ、歯の磨き方を指導された
ちなみに、私は歯並びがめちゃくちゃ悪く、前歯は、2本が重なるように生えている。
もちろん、「歯ブラシを立てて、ブラシの先を奥に入れるようにして磨いてください」と当たり前のことを言われた。
その後、
「これで歯石は上下とも取りました。次回は着色を取るのですが、PMTC(だっけな?TMPC?なんかそんなやつ)
というのだと、保険の範囲外なので3000円かかってしまいますが、
歯と歯の間などしっかりきれいになります。いかがなさいます?
と聞かれた。
私は当然の反応として「保険の範囲内だといくらかかって、どういう内容になるのですか?」と聞き返す。
どうやら、保険の範囲内だと、歯の表面的なところしか磨かず、歯と歯の間などはきれいにならないらしい。
そして費用は1000円弱くらいだとのこと。
「じゃぁ、そっちで。」と、3000円という消費者心理をついた絶妙な価格設定にまんまとダマされて、
そのなんとかいうやつでやってもらうことにした。
「そのときに虫歯になりかかっているところを先生に見てもらい、虫歯だったら治療します」とのこと。
了解でーす。

今回の作業時間は20分。740円でした。
次回は2月13日(水)です。
なんか、終わりが見えてきた気分。


2月13日(水)

というワケで、今回は“PMTC”というものを行なう。歯医者に貼ってあったポスターによると、
これは、“プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング”の略らしい。
“プロフェッショナル”は別にわざわざ言わなくてもいいだろ。クリーニングの内容を表わしているワケでもないし。
プロフェッショナルじゃないクリーニングのコースがあるワケでもないし。

その前に例の虫歯になりかかっているところを見て、
虫歯が広がっているようなので、次回、治療しましょう」と言われる。
まぁ、いいや、悪いところは残さないほうがいいもんな。

で、「着色を取っていきます」と言われ、口の周り以外にガーゼをかぶせられる。
うわっ、この状態(目の前が見えない状態)で口の中に器具を突っ込まれるのは不安だなぁ。
しかも、
「ちょっとひびくかもしれませんので、痛かったら左手を挙げて知らせてください」
とか言ってるし。
そして回転するモップのようなものを歯に当てられる。ちょうど、車を洗うときに使う
機械式のモップを小さくしたようなやつか。もちろん、ガーゼを当てられてて見えないから、
歯の感触からの推定なんだけど。
別に、女性が言うようにひびいたりはしなかった。
それを歯のウラオモテ全部に当てる。いったん口をゆすいでくださいと言われたので、
その前に舌で口の中を探ってみたら、歯磨き粉をざらざらにしたようなものが入っていた。
そういえば、歯磨き粉のようなにおいがしてたな。

次に、また顔にガーゼを当て、もっと小さなモップ状の機械(多分)を当てる。
紙やすりで言うと、さっきのが粗がけの100番くらいの目で、
こっちが400番くらいの目みたいなもんだろうか。
それも歯のウラオモテにまんべんなく当てる。
次は歯と歯の間にも器具を当て、終わったら、ミントかなんかのにおいがする緑の水でうがいをする。

「虫歯予防のフッ素をかけます」と言って、なんか甘いものを付けた歯ブラシで
全体を磨かれる、というか、その甘いものを塗られる感じ。
5分ほど放置され、緑の水でうがいをし、「30分ほどは、ものを食べないでくださいね」と言われて終了。

時間は30分、3100円、次回は2月21日(木)です。

帰って、鏡を見る。なるほどー、きれいになるもんだなー。
さすが、“プロフェッショナル”だ。
まぁ、着色を取るって言っても、歯そのものの黄色っぽい色がなくなるワケではない。


2月21日(木)

やっぱりちゃんと直すことになった虫歯の治療。
まずは、麻酔を打つ。
本日の助手は、浅田美代子こと、DH:進藤さん。
ところで、いまさらながら“DH”ってのをネットで調べてみた。
DHは、“Dental Hygeinist”の略で、歯科衛生士のことだそうだ。
え? そんなたいそうな肩書きなの?
しかも、国家資格だとのこと。といっても、仕事は歯医者のアシスタント
とか歯磨き指導とかそんなことみたいで、正直ホッとした。
だって、浅田美代子や、DH長田さんがドリルを持つなんて想像するだけでゾッとするもん。
いや、べつに長田さんとかがきらいなワケじゃなくてね。
ドリルは向いてないと思うだけなんだけど。
キミにはそんな物騒なもの似合わないよ、とか言っておく。
参考リンク 社団法人 日本歯科衛生士会

で、本題に戻って、歯を削る。またもや歯と歯の間らしい。
最初は虫歯じゃないかもしれないとか言ってたくらいだから
すぐに済むのかと思ったが、やけに削ってる時間が長い。

それはまぁ、いいとして(よくない)、
削ってる最中に別の女性がやってきて、先生に何かを話しかけ、
それに対して先生が助言を与えるという場面があった。
そういうことをしないでほしい。
口の中にドリルを入れている間は、ほかのことを考えないでほしいと思うのです。
浅田美代子にいたっては、私の口の中に唾液とかを吸い取る器具を突っ込んだまま、
その話かけた女性の方を向いている。
先生が削ってる最中によそ見するな! 
うっかり、唾液吸い取り器(?)が、ドリルに当たって、
その勢いでドリルが私の歯ぐきとかに当たって、
血とかぴゅーっとかどくどくとか出たらどうするんだ。

幸い、なにごともなく、削るのは終了。
「ちょっと削ってみたら、後ろの歯の中まで広がっていたので、全部きれいにしました。」
とのこと。なるほど、それで時間がかかっていたんだな。

そして、仮のセメントを詰めて終了。
治療時間は30分。490円でした。
次回は2月27日(水)です。 


2月27日(水)

右上虫歯の型を取る。
本日の助手もDH浅田美代子。
まず、先生が前回詰めた仮セメントを削り取る。

で、浅田美代子が、例の“あったかいと言いつつ実は熱…おや、今日は熱くないな”を
削った歯の中に入れ、スライム粘土を当ててしばらく噛んで放置。
下あごも同様にして、型取りは終了。

「仮のふたをします」と言われ、シンナー臭の何かを塗られる。
すぐにうがいをさせられるが、
前も書いた(昨年7月18日の項)ように、塗ってすぐうがいをすると
口の中がにがくなるので、少し固まるのを待ってからにしてほしい。
あー、にが。にがいって言ってるだろ。言ってないけど。

治療時間は25分。480円。
次回は3月7日(木)です。


3月7日(木)

今日で治療は最後!
まず、浅田美代子ことDH進藤さんが、前回詰めたものを取る。
そして、歯にはめる金属を、かみ合わせなどを見ながら削る。
なんと、DH長田さんとは違い、一度も口の中や床に落とさなかった。←それが普通。
なので、もう浅田美代子なんて名前で呼ぶのはやめることにする。よく見たらそれほど似てるワケでもないし。
で、歯に合わせるのが終了したら、先生を呼びに行った。

先生がチェックして、オッケーを出し、ちゃんとくっつける作業に入る。
先生が進藤さんに、「オッケー、じゃ、ねってください」と指示。ねる?
接着剤のことだろうけど、粘土みたいなものなんだろうか。
そんな言葉初めて聞いたけど、きっと今までもねっていたんだろう

ここで、先生が金属をはめようとしているときに、またしても別の女性が先生に指示を仰ぎに来た。
先生の作業中に話かけるなって言ってるだろ! 言ってないけど。
おかげで、なんと、先生が金属を私の口の中に落っことした!
まぁ落ちどころがよくて、飲み込みそうにはならなかったけど。

そんなこんなで、金属をはめて、固まるまで待って、進藤さんがはみ出た接着剤を削って終了。
「これで、治療は終了です。また、半年くらいしたら、検診に来てください。」
とのこと。イェー、去年の6月から半年以上にわたる治療もついに終了。よかった。

治療時間は40分。1540円。

みんなも歯医者行くとヨロシ。 


3月17日(日)

えっと。
治療が終了したので、いままでの内容をまとめてみました。
治療期間:2001年6月29日〜2002年3月7日、253日間
実質日数:23日間
実質時間:805分
治療費:27,055円(保険適用)
直した虫歯:5本(前歯、右上、右下、左上、右上奥)
打たれた麻酔:6本
てな感じ。
半年後に検診を受ける予定。 


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